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水晶ができるまでの時間

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天然石の中で一番有名で身近にあるものといえば「水晶」ですね。
無色透明で昔から見る人を惹きつけてきた鉱物です。

そんな水晶。
成分や硬度などはよく知られていますが、どのくらいの時間でできたか(形成)は知られていません。
はたして水晶はどのくらいの時間をかけてできるのでしょうか。

何万年、何億年

「何万年、何億年という時を越え育まれた水晶」
「何千年、何億年の歳月をかけてゆっくりと育った水晶」

これらのコメントは天然石やパワーストーンのお店でよく目にしたり聞いたりする情報です。
言い回しこそ違いますが、どこも基本的には同じような年月です。

しかし、本当に水晶が作られるのに何万年、何億年もかかるのでしょうか?
そうしたら工業用など色々な用途に使われる人工水晶(合成水晶)もとんでもない時間がかかって作られていることになります。

人工水晶(合成水晶)ができるまでの時間

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「人工水晶(合成水晶)」とは、人が人工的に合成して作った水晶のことです。
天然の水晶ができるのに気が遠くなる時間がかかるのであれば、人工水晶も当然時間がかかると考えられます。

しかし、実際には違います。
人工水晶がオートクレーブと呼ばれる大きな釜で合成される時間はわずか数十日から数ヶ月です。もちろんサイズによって時間は大きく変わってきますが、何万年や何億年もかかりません。

水晶ができるまでの時間

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人工水晶ができるまでの時間から考えると、天然水晶ができる時間も同じように短いと考えられます。そして、同じ水晶なので人工水晶と天然水晶は、ほとんど同じ時間でできるのではないかということも考えられます。しかし、これは違います。

理由は「人工水晶と天然水晶ではできる環境が全く異なる」からです。

人工水晶は温度、濃度、圧力などが完璧にコントロールされた環境下で合成されます。工業用製品なので時間とコストをかけずに良い水晶を作ることが最大の目的です。

天然水晶は鉱床内で温度、濃度、圧力などが絶えず変化する環境下で形成されます。このような環境では当然成長のスピードが一定ではなく成長が止まったり再成長を繰り返していきます。これが天然水晶の魅力でもあります。

このことから天然水晶ができるまでの時間は
「およそ数年から数百年」と考えられています。

しかし、残念ながらこれは正しい答えではありません。
なぜかというと誰も天然水晶ができる場面や時間を計測したこと(できない)がないからです。
そのためあくまで推測でしかありません。

ただ一言いえることは「何万年、何億年もかけて育たない」ということです。
何万年、何億年前にできた水晶はあると思います。
それらが採掘されて僕たちの手元にあると考えると、とてもロマンを感じます。

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