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宝石

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アメシスト,ファセットカット

ファセットカットとは

ファセットカットとは表面をカットして複数の面を施す加工方法のひとつです。これらの面に光が当たると光が透過して屈折と反射をするため宝石が明るく輝いて見えます。一般的にはダイヤモンドやエメラルドなどの透明な宝石に用いられます。

アメシストのファセットカット

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アメシストは紫色のクォーツです。数多くあるクォーツグループの中で一番高価な宝石として取り扱われています。宝石としての歴史は古くヨーロッパでは25000年前の遺跡から装飾品として加工されたアメシストが発見されています。

 アメシストの紫色は含まれる鉄によって発色します。色の濃淡は含まれる鉄の量で決まります。鉄が多いと濃くなり、少ないと薄くなります。市場で評価が高いアメシストは紫色が濃く透明感があるものです。アメシストはカット研磨されると美しさが増します。それはカットにより内部に光が入り屈折と反射
によって紫色が明るく見え透明感が増すからです。また、カットした面に濃淡の違いが生じて立体的に見え重厚感を感じることも美しさが増す要因のひとつです。

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水晶 原石 クラスター

クォーツと水晶は、どちらも珪素で形成している鉱物です。
そのため両方とも鉱物的には全く同じものです。
しかし、同じ鉱物にも関わらず何故呼び方が違うのでしょうか。

クォーツとは

クォーツ原石

クォーツとは珪素と酸素だけで形成したとてもシンプルな鉱物です。透明度が高くても低くても、結晶の形が目視出来ても出来なくてもクォーツといいます。珪素と酸素は地表に多く存在するため、地球上で最も広く分布している鉱物です。そのため、世界中で産出します。

クォーツの和名と日本の慣習

クォーツ クラスター

クォーツの和名は「石英(せきえい)」です。日本ではクォーツ(石英)というと透明度が低く、不透明から半透明のものに対してだけ呼ぶ慣習やイメージがあります。ということは、クォーツの正しい意味からは少しズレている感じがします。

水晶とは

水晶 クリスタル ポイント

水晶とは無色で透明度が高く、結晶の形が目視できるクォーツのことです。水晶とは「和名」で、英名ではロック・クリスタル(Rock Crystal)といいます。ちなみに紫色で透明度が高く、結晶の形が目視できるクォーツは「紫水晶(アメシスト)」、黄色なら「黄水晶(シトリン)」、茶色なら「茶水晶(スモーキークォーツ)」といいます。

クォーツグループ(石英族)の分類

クォーツ 水晶 原石

クォーツという名称はクォーツグループ(石英族)という大きなグループの総称でもあります。クォーツは色、透明度、成分、構造などによっていくつかの「種(しゅ)」に分けられます。

・ 透明度が高く結晶の形が目視できる「水晶種」
・ 透明度が低く不透明から半透明で結晶の形が目視出来る出来ないを問わない「石英種」
・ 半透明で極微細な結晶の粒が集合して形成した「玉髄(ぎょくずい)種」
・ その他にはジャスパーやオパールなど

クォーツグループ(石英族)の分類表
石英族 水晶種 水晶(ロック・クリスタル)
紫水晶(アメシスト)
黄水晶(シトリン)
茶水晶(スモーキークォーツ)
針入水晶(ルチル・レイテッド・クォーツ、トルマリネーテッド・クォーツ)
石英種 紅石英(ローズクォーツ)
紫石英(アメシストクォーツ)
黄石英(イエロークォーツ)
玉髄種 玉髄(カルセドニー)
瑪瑙(アゲート)
紅玉髄(カーネリアン)
緑玉髄(クリソプレーズ)
赤縞瑪瑙(サードオニキス)
その他にはジャスパーやオパールなども石英族に属します

 

水晶はクォーツグループの中の1つ

水晶クラスター

クォーツグループ(石英族)の分類表を見ると、水晶はクォーツという大きなグループの中の1つ「水晶種」に属していることが分かります。つまり、水晶はクォーツの中でも無色透明で結晶しているクォーツに対してだけ使われる名称なのです。

水晶 原石 クラスター

多くの方はクォーツと水晶の違いを知っていると思います。しかし、「日本の慣習」や「イメージ」によってクォーツと水晶という名称がもつ意味が曖昧になり分かりにくくなっているのも事実です。海外ではクォーツ(Quartz)と水晶(Rock Crystal)は明確に使い分けられています。そのため日本でもクォーツと水晶の名称が持つそれぞれの意味を正しく理解した上で、日本の慣習とイメージを考慮して使うことがとても大切だと思います。

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僕たちUGSは魅力的な天然石をいつも探しています。

「綺麗」、「面白い」と心に感じる天然石と出会うと、とても楽しく幸せな気持ちになります。それと同時に「こんなに素敵な天然石がある」ということを沢山の人達に紹介できたら嬉しいです。

そして、そんな僕たちの天然石への思いが通じて伝わるといいなと思っています。

考えていること

僕たちは、不器用だから考えていることがちょっと違っているかもしれません。
遠回りして時間がかかっても僕たちが考えること、やりたいことを「楽しく」「ゆっくり」「コツコツ」と進めていき、温もりが伝わる天然石のお店にしたいと考えています。

インカローズを選ぶ天然石問屋UGSの店長

大切にしていること

世界中には沢山の天然石があります。
その中には「良いもの」もあれば「悪いもの」も沢山あります。
まさに玉石混淆(ぎょくせきこんこう)です。
そのためには正しい知識を身に修め、常に新しい情報を更新していくことが天然石を伝える上で最も重要で大切なことだと考えています。

巨大なアーカンソー産水晶クラスターの前で笑顔の天然石問屋UGSの店長

実践していること

天然石をひとつひとつ見て探すことは、膨大な時間と手間がかかります。
見た目はどれも同じようにみえるかもしれませんが、微妙に色や透明度などが違うということが品質に大きな影響を与えることを経験から学びました。そのため、限り有る天然石の中から少しでも色や形など品質が良いものを粘り強く探すことを心がけています。

無色透明の水晶丸玉をルーペで探す天然石問屋UGSの店長

そのため、僕たちは天然石を仕入れるときに全て自分たちで見て触れて納得できたものだけを仕入れています。時には納得いく品質のものがなければ諦めなければいけません。
しかし、大変なことよりも新しい天然石との出会いだったり、思わぬインクルージョンや面白い特長などを見つけた時には、それまでの大変な時間は全て吹き飛び充実した気持ちで一杯になります。

縞模様が美しいインカローズのブレスレットを選別する天然石問屋UGSの店長

天然石の新しいあり方

僕たちUGSは常に理念に基づき考え行動しています。

「天然石の新しいあり方」

天然石の長い歴史の中には語り継がれてきた物語と科学によって実証された事実があります。近年、日本の天然石業界は歴史の一部分である物語だけを抽出し石自体に力があるという考えを広めてきました。実際に古くから石はお守りや信仰の対象として使われてきた歴史があります。そのため今後も古くから信じられてきた力という考え方を伝えていくことは大切です。しかし、力という一面的な考え方と曖昧な説明だけではいけません。そこには時代の進化とともに発展した科学的根拠に基づいた考え方や説明も必要です。

ルチルレイテッド・クォーツのカボション・カット

UGSは天然石の物語を科学的根拠と結びつけて正しい知識や情報を融合して天然石の新しいあり方を伝えていきます。また、天然石を所有する喜び、楽しさ、奥深さなどを広めることを目指していきます。

ツーソンの青空の下で時間を忘れて天然石を探す天然石問屋UGSの店長

これからも僕たちの天然石への取り組む気持ちはもっともっと増えていきます。

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ルーペとは「もの」を拡大して観察する道具のことです。 宝石や鉱物を見るためには無くてはならない必須アイテムです。 さて、ルーペもライト付き、カラフルな色やデザインなど色々なものが沢山あります。 それらは、どのルーペを使ってもほとんど問題なく見たり観察したりすることができます。 そうしたら、宝石や鉱物を見るためのルーペは何でもいいのでしょうか? 答えは「No」です。

ルーペに求められる3つの条件

プロが本当にこだわって使うルーペには以下の3つの条件があります。 1 球面収差と色収差 2 枠の色 3 レンズの素材

「1 球面収差と色収差」

ルーペで最も重要なパーツはレンズです。そのレンズを通して対象のものがどのように見えるかはとても大切です。レンズにはものが歪んで見える「球面収差(きゅうめんしゅうさ)」と色がにじんで見える「色収差(いろしゅうさ)」という問題があります。球面収差と色収差があると正確に観察することができません。そのためルーペでは、この2つの収差を補正するレンズである必要があります。その補正するレンズにはレンズを2枚使用した「ダブレット」とレンズを3枚使用した「トリプレット」があります。プロが使用すべきレンズは球面収差と色収差両方を補正するトリプレットが最適です。

 「2 枠の色」

ルーペの外形を構成する枠の色にもこだわりが必要です。宝石や鉱物を観察する際にこの枠の色や余分な光が入り込んだりします。そうすると色で判断、判別する重要な場合で見誤る可能性があります。そのため枠の色は、映り込みや光が入り込まない「黒色」である必要があります。灰色やステンレスカラーのものを多く見かけます。これらでも問題は無いのですがベストではありません。

 「3 レンズの素材」

ルーペのレンズにはガラス製とプラスチック製があります。しかし、長い年月使用するなら圧倒的に「ガラス製」です。プラスチック製は傷がつきやすくクリアに見ることができなくなる可能性があります。使用する頻度や色々な環境下でハードに使用することが多いルーペにおいて、常にクリアに見えることは必須条件です。そのためレンズの耐久性は高くなければいけません。 140724_2

高いルーペには理由がある

ということで、この3つの条件を備えたルーペは必然的に価格が高くなります。しかし、長く愛用する道具として考えると、そんなに高い投資ではないと思います。おすすめルーペのキーワードは「トリプレット、黒色、ガラス製のルーペ、日本製、ドイツ製」です。 僕がルーペに求めることは超シンプルに「正確に見える」です。 140724_3

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僕は小さい頃から河原や山に遊びに行ったら絶対に石を拾って投げたり、綺麗な石であれば拾ってブリキの箱に入れていました(後にガラスと判明)。

そんな石ですが、そもそも石とは何でしょうか?僕たちが扱っている天然石も石です。
更に細かく考えると鉱物も石だし、宝石も石です。

しかし、鉱物も宝石も同じ石ですが河原の石とは意味が異なります。

「石とは」

僕たちの身近に転がっている石は、何種類もの鉱物が組み合わさってできた岩石です。岩石と書くと大きなものをイメージしますが道端に転がっている石などは岩石が風化して小さくなったものです。よく見ると色が違ったものが混ざっていたり、形が違うものが組み合わさったりしています。

「鉱物とは」

鉱物も石です。しかし、石が「複数の鉱物の集合体」なのに対して、鉱物は「原子が規則正しく配列し、成分がほぼ均一で天然に産出する無機物」です。ちょっとこれだと分かりにくいので簡単に書くと「不純物がなく同じ成分、性質でできていて天然に産出するもの」を鉱物といいます。

「宝石とは」

さて、宝石は石であり、鉱物でもあります。しかし、宝石と呼ぶにはきちんとした定義があります。それは「鉱物や石の中でも特に綺麗なもので、それらを加工し美しさを引き出して装飾品にしたもの」です。

簡単なフローチャートで見るとわかりやすいと思います。

鉱物 → 石(複数の鉱物の集合体)
↓   ↓
宝石(綺麗な鉱物や石)

画像の緑色の鉱物はベリル(エメラルド)です。このベリルを美しく加工すると宝石のエメラルドになります。それ以外の部分は母岩で複数の石が集合しているので岩石といえます。

「石(岩石)」、「鉱物」、「宝石」と何気なく使っていますが、これらの呼び名の違いを知っておくことは天然石を見分けていく時に役立ちます。