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鉱物

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インペリアル・スギライト

南アフリカのウィーセル鉱山で産出した特別なスギライトです。 通常のスギライトはペンライトなどで光を当てても透過しません。 しかし、稀に通常のスギライトより結晶が緻密で光を透過するスギライトが存在します。

スギライト

インペリアル・スギライト

このような宝石質のスギライトに対して「インペリアル・スギライト(Imperial sugilite)」という宝石名で呼ばれています。光を当てないと通常のスギライトに見え、簡単に判別することはできませんが、ペンライトなどで光を当てると半透明で美しいピンク色や紫色に発色し見分けることができます。

南アフリカのウィーセル鉱山は、世界中で流通しているスギライトのほとんどを産出する場所として知られていますが、インペリアル・スギライトの産出は極めて稀です。

光を透過し明るいピンク色や薄紫色に発色する様子は、思わず見とれてしまうほどの美しさです。

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セラフィナイト

「この緑色の天然石はなんでしょう?」と聞くと、「セラフィナイト」と応える方が多いと思います。
しかしセラフィナイトはスピリチュアルやパワーストーンなどの世界で呼ばれている愛称です。

クリノクロアとは?

正式名称は「クリノクロア」といい和名で「緑泥石(りょくでいせき)」といいます。十数種類に及ぶ緑泥石(クローライト)グループ中の一種類がクリノクロアです。クリノクロアの色は濃い緑色で地味な印象がありますが、研磨加工を施すと細かい繊維状の迫力ある模様があらわれとても見事です。このような美しい模様のクリノクロアはロシアで産出します。

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なぜセラフィナイトと呼ばれるのか?

さて、それではなぜクリノクロアという正式名称があるにも関わらず、セラフィナイトと呼ばれるのか。これはクリノクロアの繊維状の模様がまるで天使の羽根をイメージするため名付けられたといわれています。その他にも色々な理由はあると思いますが鉱物学的には、あくまでごく一部(スピリチュアルやパワーストーンの世界)で呼ばれている愛称です。

これからはクリノクロアと呼んで欲しい

セラフィナイトという愛称を使うことや呼ぶことは悪いことではありません。むしろクリノクロアの知名度を上げてくれた素晴らしい愛称です。しかし、正しい正式名称を知ったうえで愛称を使うとより天然石を楽しむことができると思います。例えばお店などでセラフィナイトといわずにクリノクロアというと店員さんも「おっ!」という感じになると思います。

 

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ルーペとは「もの」を拡大して観察する道具のことです。 宝石や鉱物を見るためには無くてはならない必須アイテムです。 さて、ルーペもライト付き、カラフルな色やデザインなど色々なものが沢山あります。 それらは、どのルーペを使ってもほとんど問題なく見たり観察したりすることができます。 そうしたら、宝石や鉱物を見るためのルーペは何でもいいのでしょうか? 答えは「No」です。

ルーペに求められる3つの条件

プロが本当にこだわって使うルーペには以下の3つの条件があります。 1 球面収差と色収差 2 枠の色 3 レンズの素材

「1 球面収差と色収差」

ルーペで最も重要なパーツはレンズです。そのレンズを通して対象のものがどのように見えるかはとても大切です。レンズにはものが歪んで見える「球面収差(きゅうめんしゅうさ)」と色がにじんで見える「色収差(いろしゅうさ)」という問題があります。球面収差と色収差があると正確に観察することができません。そのためルーペでは、この2つの収差を補正するレンズである必要があります。その補正するレンズにはレンズを2枚使用した「ダブレット」とレンズを3枚使用した「トリプレット」があります。プロが使用すべきレンズは球面収差と色収差両方を補正するトリプレットが最適です。

 「2 枠の色」

ルーペの外形を構成する枠の色にもこだわりが必要です。宝石や鉱物を観察する際にこの枠の色や余分な光が入り込んだりします。そうすると色で判断、判別する重要な場合で見誤る可能性があります。そのため枠の色は、映り込みや光が入り込まない「黒色」である必要があります。灰色やステンレスカラーのものを多く見かけます。これらでも問題は無いのですがベストではありません。

 「3 レンズの素材」

ルーペのレンズにはガラス製とプラスチック製があります。しかし、長い年月使用するなら圧倒的に「ガラス製」です。プラスチック製は傷がつきやすくクリアに見ることができなくなる可能性があります。使用する頻度や色々な環境下でハードに使用することが多いルーペにおいて、常にクリアに見えることは必須条件です。そのためレンズの耐久性は高くなければいけません。 140724_2

高いルーペには理由がある

ということで、この3つの条件を備えたルーペは必然的に価格が高くなります。しかし、長く愛用する道具として考えると、そんなに高い投資ではないと思います。おすすめルーペのキーワードは「トリプレット、黒色、ガラス製のルーペ、日本製、ドイツ製」です。 僕がルーペに求めることは超シンプルに「正確に見える」です。 140724_3

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僕は小さい頃から河原や山に遊びに行ったら絶対に石を拾って投げたり、綺麗な石であれば拾ってブリキの箱に入れていました(後にガラスと判明)。

そんな石ですが、そもそも石とは何でしょうか?僕たちが扱っている天然石も石です。
更に細かく考えると鉱物も石だし、宝石も石です。

しかし、鉱物も宝石も同じ石ですが河原の石とは意味が異なります。

「石とは」

僕たちの身近に転がっている石は、何種類もの鉱物が組み合わさってできた岩石です。岩石と書くと大きなものをイメージしますが道端に転がっている石などは岩石が風化して小さくなったものです。よく見ると色が違ったものが混ざっていたり、形が違うものが組み合わさったりしています。

「鉱物とは」

鉱物も石です。しかし、石が「複数の鉱物の集合体」なのに対して、鉱物は「原子が規則正しく配列し、成分がほぼ均一で天然に産出する無機物」です。ちょっとこれだと分かりにくいので簡単に書くと「不純物がなく同じ成分、性質でできていて天然に産出するもの」を鉱物といいます。

「宝石とは」

さて、宝石は石であり、鉱物でもあります。しかし、宝石と呼ぶにはきちんとした定義があります。それは「鉱物や石の中でも特に綺麗なもので、それらを加工し美しさを引き出して装飾品にしたもの」です。

簡単なフローチャートで見るとわかりやすいと思います。

鉱物 → 石(複数の鉱物の集合体)
↓   ↓
宝石(綺麗な鉱物や石)

画像の緑色の鉱物はベリル(エメラルド)です。このベリルを美しく加工すると宝石のエメラルドになります。それ以外の部分は母岩で複数の石が集合しているので岩石といえます。

「石(岩石)」、「鉱物」、「宝石」と何気なく使っていますが、これらの呼び名の違いを知っておくことは天然石を見分けていく時に役立ちます。